日常診療における(223)Ra療法による転移性去勢抵抗性前立腺癌患者の再治療。

原題
Retreatment of Metastatic Castration-Resistant Prostate Cancer Patients with (223)Ra Therapy in Daily Practice.
背景:Ra-dichloride(Ra)は、症候性骨転移を伴う転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の治療法である。本研究は、実臨床におけるRa再治療の安全性と有効性を評価することを目的とした。

方法:多施設後ろ向きコホート試験には、2014年から2024年までに最低6回のRa注射を受け、その後少なくとも1回の再治療を受けた61人のmCRPC患者が含まれていた。一次アウトカムは血液学的および非血液学的有害事象に焦点を当て、二次エンドポイントは全生存率および生化学的奏効率であった。

結果:ほとんどの患者(95%)は少なくとも1つの血液学的有害事象を経験したが、72%は非血液学的有害事象を経験した。全生存期間中央値は16.9ヵ月であり、56%がアルカリホスファターゼ反応を示した。

結論:Ra再治療は忍容性が良好であり、選択されたmCRPC患者、特にベースラインのヘモグロビン値が高く、パフォーマンスステータスが良好で、過去にPSA反応を示した患者に有益である可能性がある。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.125.269746
PMID: 40404398

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