原題
PRODIGE 29-UCGI 26 (NEOPAN): A Phase III Randomized Trial Comparing Chemotherapy With FOLFIRINOX or Gemcitabine in Locally Advanced Pancreatic Carcinoma.
背景:膵癌患者の30%以上が切除不可能な腫瘍を有し、全生存期間の中央値は1年未満である。FOLFIRINOXは転移性膵癌に対してゲムシタビンよりも有効であるが、ゲムシタビンは依然として局所進行膵癌(LAPC)の標準である。
方法:パフォーマンスステータスが1以下の組織学的に確認されたLAPC患者を、FOLFIRINOXまたはゲムシタビンのいずれかを6ヶ月間投与する群に無作為に割り付け、無増悪生存期間(PFS)を主要エンドポイントとした。
結果:171人の患者では、PFS中央値はFOLFIRINOX群で9.7ヵ月であったのに対し、ゲムシタビン群では7.7ヵ月であり、有意な改善を示した(p=0.04)。OS中央値は同程度であった(15.7ヵ月対15.4ヵ月、p=0.95)。
結論:FOLFIRINOXはLAPCにおいてゲムシタビンよりもPFSを有意に改善し、忍容性も良好であるが、OSに有意な群間差はなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-02210
PMID: 40378359
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