原題
Randomized Phase II Study of Nab-Paclitaxel and Gemcitabine With or Without Tocilizumab as First-Line Treatment in Advanced Pancreatic Cancer: Survival and Cachexia.
背景:この無作為化第II相試験(NCT02767557)は、進行した膵癌に対するトシリズマブ(Toc)の有無にかかわらず、ゲムシタビン/nab-パクリタキセル(Gem/Nab)の有効性を検討した。
方法:参加者はTocの有無にかかわらずGem/Nabを投与され、6ヶ月後の全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、全奏効率(ORR)、および安全性について評価された。
結果:147人の患者が治療された;6ヶ月でのOSは、Gem/Nab/Tocで68.6%、Gem/Nabで62.0%であった。Tocは18ヶ月生存率を増加させ、筋肉損失を減少させたが、グレード3+の治療関連有害事象はToc群でより高かった。
結論:一次エンドポイントを満たすことができなかったにもかかわらず、この研究は、膵癌における悪液質治療のためのTocの可能性を支持する。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01965
PMID: 40354592
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