局所進行食道癌に対する最適な放射線線量の決定:ランダム化臨床試験から再構成された個々の患者データのプール分析。

原題
Determining the optimal radiation dose for locally advanced esophageal cancer: A pooled analysis of reconstructed individual patient data from randomized clinical trials.
背景:食道癌における根治的同時化学放射線療法(dCCRT)の最適照射線量については議論の余地がある。このメタ解析は、個々の患者データ(IPD)を用いて最良の放射線量を同定することを目的とした。

方法:本研究では、高用量放射線療法(HD-RT、59.4 Gy以上)と標準用量放射線療法(SD-RT、50~50.4 Gy)を比較し、イベント発生までの時間アウトカムを抽出し、グラフィカルアルゴリズムを用いて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、および局所領域無増悪生存期間(LRPFS)を再計算した無作為化臨床試験をレビューした。

結果:患者1,722人を対象とした6件のRCTを解析したところ、HD-RTに有意な生存ベネフィットは認められなかったが、治療に関連する重度の有害作用が増加した。

結論:調査結果はSD-RTの使用を支持しており、研究は用量漸増ではなく新薬に焦点を当てるべきであることを示唆している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110867
PMID: 40122283

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