KRAS(G12C)阻害薬による治療を受けた患者における臨床的に獲得された耐性変化のゲノムランドスケープ。

原題
Genomic landscape of clinically acquired resistance alterations in patients treated with KRAS(G12C) inhibitors.
背景:KRAS癌におけるKRAS阻害薬(KRASi)に対する獲得耐性は治療効果を制限する。本研究の目的は、この耐性に関連するゲノム変化を同定し、それらを効果的に標的とすることができる新規KRAS阻害薬を探索することである。

方法:KRASiで治療した143人の患者の進行後の無細胞DNAからのゲノム配列決定を分析した。操作された細胞モデルにおける機能アッセイにより、耐性メカニズムが検証され、新しいKRAS阻害薬の有効性が評価された。

結果:患者の46%がRAS/MAPKの変化を示し、様々なKRAS突然変異および増幅が認められた。新規阻害剤RM-018およびRMC-7797は、複数のRAS突然変異にわたる耐性変化の有望な標的化を示した。

結論:KRASがんにおける耐性には主に後天性RAS/MAPK変化が関与しているが、新規阻害薬はこれらの課題を克服する可能性がある。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.01.020
PMID: 39914665
Open Access

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