早期ERBB 2陽性乳癌における腫瘍浸潤リンパ球と生存転帰:ShortHER無作為化臨床試験の10年間の分析。

原題
Tumor-Infiltrating Lymphocytes and Survival Outcomes in Early ERBB2-Positive Breast Cancer: 10-Year Analysis of the ShortHER Randomized Clinical Trial.
背景:早期ERBB 2陽性乳癌患者は、治療のデエスカレーションのためのバイオマーカーを必要とする。本研究では、腫よう浸潤リンパ球(TIL)と生存転帰との関係を検討した。

方法:ShortHER試験は、2007年から2013年の間にイタリアで1,253人の患者を登録した。患者は、化学療法と共に長期(1年)または短期(9週間)のトラスツズマブレジメンのいずれかを受けた。腫瘍サンプルはTILについて評価され、生存データは追跡期間中央値9年で分析された。

結果:評価可能な866人の患者のうち、各5%のTIL増加は、遠隔無病生存率および全生存率の改善と相関していた。具体的には、TILが20%以上の患者は、治療期間が短いほど良好な転帰を示した。

結論:TILは転帰に有意に影響し、TILが20%以上の患者ではリスクを増大させることなく用量を漸減することができる。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.6872
PMID: 39946142

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