局所進行食道扁平上皮癌患者の予後に及ぼす放射線関連のリンパ球回復の影響:後ろ向き分析。

原題
The impact of radiation-related lymphocyte recovery on the prognosis of locally advanced esophageal squamous cell carcinoma patients: a retrospective analysis.
背景:局所進行食道扁平上皮癌(LA-ESCC)の予後における放射線誘発リンパ球回復の意義は明確ではない。

方法:本研究では、根治的放射線療法(RT)を受けたステージII-IVaのESCC患者を分析し、様々な時点でリンパ球絶対数(ALCs)を収集した。患者は、RT後1ヶ月(P1)および3ヶ月(P3)のリンパ球回復レベルに基づいて分類された。生存転帰は、カプランマイヤーおよびコックス分析を使用して評価された。

結果:116人の患者の中で、P3でより高いリンパ球回復を有する患者は、改善された全生存(OS)および無増悪生存(PFS)を有した。G4リンパ球減少症および60 Gy未満の計画標的体積(PTV)線量は、回復不良と相関していた。

結論:P3でのリンパ球回復はLA-ESCCの有意な予後指標であり、有用な予後因子としての可能性を示唆した。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02587-x
PMID: 39849622

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