ヒト上皮増殖因子2陽性の局所進行/転移性乳癌に対する一次治療としてのトラスツズマブ-ペルツズマブ+エリブリンまたはタキサン:無作為化非劣性第III相EMERALD試験。

原題
Trastuzumab-Pertuzumab Plus Eribulin or Taxane as First-Line Chemotherapy for Human Epidermal Growth Factor 2-Positive Locally Advanced/Metastatic Breast Cancer: The Randomized Noninferiority Phase III EMERALD Trial.
背景:本試験では、HER2陽性乳癌における一次治療として、トラスツズマブ-ペルツズマブ(HP)と併用した場合のエリブリンの非劣性をタキサンと比較して評価する。

方法:第III相EMERALD試験では、446人の患者を21日サイクルでエリブリンまたはタキサンのいずれかを投与する群に無作為に割り付け、主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)に焦点を当てた。

結果:PFS中央値はエリブリン群で14.0ヵ月、タキサン群で12.9ヵ月であり、非劣性が確認された(HR、0.95)。全生存期間中央値はタキサン群の方が長かった。有害事象は同程度であったが、好中球減少の頻度はエリブリン群の方が高かった。

結論:エリブリンとHPの併用は、局所進行/転移性HER2+乳癌に対する実行可能な第一選択の選択肢である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-01888
PMID: 39787453

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