原題
Adenoma Detection Rates by Physicians and Subsequent Colorectal Cancer Risk.
背景:医師の腺腫検出率(ADRs)が高いことは、大腸内視鏡検査後の患者の結腸直腸癌(CRC)リスクが低いことと相関している。本研究では、ADRsの改善が、様々なベースラインADRsを有する医師全体のCRC発生率に影響を及ぼすかどうかを調査する。
方法:本研究では、Polish Colonoscopy Screening Program(2000-2017)の医師789名を分析し、2022年12月31日まで485,615名の患者を追跡した。ジョインポイント回帰により、ADRの変化に関連するCRCの傾向を調べた。
結果:患者の中で、1,873件のCRC診断が発生した。ADRの改善は、初期ADRが26%未満の医師の患者における結腸内視鏡検査後のCRC発生率の低下と関連していたが、この閾値を超える患者では有意差は認められなかった。
結論:ADRの改善は、医師がベースライン時のADRが低かった患者におけるCRCリスクの低下と相関しており、検出率を高めることの重要性を強調している。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: 45.4)
DOI: 10.1001/jama.2024.22975
PMID: 39680377
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