原題
Olaparib as Treatment Versus Nonplatinum Chemotherapy in Patients With Platinum-Sensitive Relapsed Ovarian Cancer: Phase III SOLO3 Study Final Overall Survival Results.
背景:第III相SOLO3試験では、BRCA変異を有するプラチナ製剤感受性の再発卵巣癌患者を対象に、プラチナ製剤を使用しない化学療法と比較したオラパリブの有効性を評価した。
方法:計266名の患者を、オラパリブ(n=178)または医師が選択した非プラチナ製剤化学療法(n=88)に無作為に割り付けた。全生存期間(OS)を二次エンドポイントとして評価した。
結果:OSはオラパリブと化学療法薬で同程度であった(HR 1.07、中央値34.9ヵ月対32.9ヵ月)。オラパリブによる良好なOSは、以前に2種類の化学療法薬を使用した患者で認められたが(HR 0.83)、3種類以上の化学療法薬を使用した患者では有害である可能性が認められた(HR 1.33)。BRCA復帰変異が転帰に影響した可能性がある。
結論:オラパリブは奏効率を改善するが、そのOSの有益性は、以前の化学療法歴および突然変異状態に基づいて微妙である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00933
PMID: 39668137
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