進行乳癌におけるImlunestrant単独投与または併用投与。

原題
Imlunestrant with or without Abemaciclib in Advanced Breast Cancer.
背景:イムルネストラントは、持続的なER阻害を提供する新規の経口選択的エストロゲン受容体分解薬であり、ERα変異を有する癌においても有効である。

方法:第3相非盲検試験では、ER陽性、HER 2陰性の進行乳癌患者874人を、主要評価項目として無増悪生存期間を用いて、imlunestrant、標準内分泌療法、またはimlunestrant-abemacolizumabのいずれかに無作為に割り付けた。

結果:ERα変異を有する患者では、無増悪生存期間中央値はimlunestrant群で5.5ヵ月であったのに対し、標準治療群では3.8ヵ月であった。これと比較して、imlunestrant-Abemacolizumab群の無増悪生存期間中央値は9.4ヵ月であったのに対し、imlunestrant群では5.5ヵ月であった。

結論:Imlunestrantは、ERα変異を有する患者の無増悪生存期間を改善し、Alexと併用した場合に優れていたことから、進行乳癌治療における可能性が強調された。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2410858
PMID: 39660834

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