粘液性組織学を伴う肺腺癌:臨床的、ゲノム的、および免疫微小環境の特徴と、免疫療法に基づく治療およびKRAS(G12C)阻害薬の転帰。

原題
Lung adenocarcinomas with mucinous histology: clinical, genomic, and immune microenvironment characterization and outcomes to immunotherapy-based treatments and KRAS(G12C) inhibitors.
背景:肺腺癌(LUAD)の約10%は粘液性組織学(LUADMuc)を示し、しばしば喫煙歴の低下およびKRAS突然変異と相関する。本研究の目的は、非粘液性LUAD(LUADnon-muc)と比較してLUADMucの特徴を明らかにし、治療効果を評価することである。

方法:この研究では、5つの施設およびTCGA PanCancer AtlasのLUAD患者を分析し、LUADMucとLUADnon-mucの臨床病理学的、ゲノム的、および治療結果を比較した。

結果:LUADMuc患者(4,082人中9.9%)は、喫煙歴が少なく、PD-L1発現が低く、免疫治療および化学免疫療法による転帰が不良であった。明確なゲノム特徴、特にKRAS突然変異が観察された。

結論:LUADMucは独特のLUADサブタイプであり、LUADnon-mucと比較して治療成績が悪く、特徴がある。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.11.014
PMID: 39637943

コメント

タイトルとURLをコピーしました