定位放射線治療(SABR)単独または化学療法SABRを用いた少数転移を有する頭頸部がん患者を対象としたGORTEC 2014-04「OMET」無作為化第2相試験における生活の質の低下を伴わない生存。

原題
Survival without Quality of Life Deterioration in the GORTEC 2014-04 “OMET” Randomised Phase 2 Trial in Head and Neck Cancer Patients with Oligometastases using Stereotactic Ablative Radiotherapy (SABR)-alone or chemotherapy SABR.
背景:本研究では、少数転移性頭頚部扁平上皮癌(HNSCC)患者における定位放射線治療(SABR)単独と化学-SABRの有効性を、生存と生活の質(QoL)に焦点を当てて検討した。

方法:多施設第II相試験(GORTEC 2014-04)では、69人の適格な参加者がSABR単独または化学療法-SABRのいずれかを受けるように無作為に割り付けられた。主要評価項目は、QLCQ-C30スコアを用いて評価した、QoLの悪化を伴わない1年全生存(OS)であった。

結果:中央値55.3か月の追跡後、両群は同様の1年生存率を示した(SABR単独で55.2%、化学療法-SABRで53.3%)。しかし、SABR単独では、QoLの低下が有意に少なく、毒性も低かった。

結論:少数転移性HNSCCにおけるSABR単独は、化学療法-SABRと同等の生存率を提供するが、QoLが改善され、毒性が低下することから、実行可能な治療選択肢であることが示唆される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.11.084
PMID: 39612953

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