皮膚血管肉腫および悪性黒色腫に対するホウ素中性子捕捉療法:最初のヒトでの第I相臨床試験。

原題
Boron neutron capture therapy for cutaneous angiosarcoma and malignant melanoma: First in-human phase I clinical trial.
背景:頭皮血管肉腫に対する根治的放射線療法は転帰が悪く、重大な皮膚有害事象を伴うが、悪性メラノーマは顕著に放射線抵抗性である。ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、ホウ素の高い取り込みにより、これらの癌の治療を改善する可能性がある。

方法:2019年11月から2022年4月までにBNCTで治療された患者を対象に、用量漸増計画(12、15、および18 Gy-Eq)を用いた単一施設、非ランダム化臨床試験を実施した。主要評価項目は急性有害事象の評価であった。

結果:10人の患者が治療され、病変サイズの中央値は46.5 mmであった。グレード3の有害事象は1件のみ発生し、全奏効率は70%であった。

結論:18 Gy-EqでのBNCTは、頭皮血管肉腫または悪性黒色腫の患者に対して実行可能で、安全で、有効な選択肢である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110607
PMID: 39489429
Open Access

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