原題
Tissue microarray analyses of the essential DNA repair factors ATM, DNA-PKcs and Ku80 in head and neck squamous cell carcinoma.
背景:HPV陰性の頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)は治療が困難であるが、HPV陽性の腫瘍は放射線感受性が高い。本研究では、放射線感受性の潜在的なバイオマーカーとして、ATM、DNA-PKcs、およびKu80の発現を調査した。
方法:427人のHNSCC患者からの組織マイクロアレイを、ATM、DNA-PKcs、およびKu80について染色した。発現レベルは、臨床転帰および生存と相関していた。
結果:ほとんどの腫瘍は強いNHEJ因子発現を示し、ATMレベルは様々であった。Ku80発現が低い患者は、手術単独と比較して放射線療法で生存率が向上した。
結論:低いKu80発現は、HPV陰性HNSCCの放射線感受性サブグループを同定する可能性があり、より大きなコホートでの検証が必要である。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02541-3
PMID: 39478631
コメント