第II相I-SPY2臨床試験における臨床および分子的特徴によるHR+/HER2-高リスクの早期乳癌(EBC)患者の病理学的完全奏効(pCR)率。

原題
Pathologic complete response (pCR) rates for patients with HR+/HER2- high-risk, early-stage breast cancer (EBC) by clinical and molecular features in the phase II I-SPY2 clinical trial.
背景:HR+/HER2-早期乳癌(EBC)は有意な異質性を示す。臨床的および分子的バイオマーカーを同定することは、個別化治療にとって極めて重要である。

方法:本研究では、I-SPY2試験のHR+/HER2-EBC患者における病理学的完全奏効(pCR)率および遠隔無再発生存率(DRFS)を分析し、様々な臨床的/分子的特徴を検討した。

結果:379人の患者が分析され、17%のpCR率を示した。より高いpCR率は、より早期の病期、乳管組織学、より低いエストロゲン受容体(ER)陽性、および特異的な分子シグネチャーと関連していた。pCRは優れたアウトカムと相関していたが、特定のプロファイルを有する非pCR患者はより多くのDRFSイベントを経験した。

結論:本研究では、高リスクのHR+/HER2-EBCにおけるpCRに関連する特異的な分子マーカーが強調され、今後の試験における治療の最適化に関する情報が得られた。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.10.018
PMID: 39477071

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