原題
Atezolizumab Plus Chemotherapy With or Without Bevacizumab in Advanced Biliary Tract Cancer: Clinical and Biomarker Data From the Randomized Phase II IMbrave151 Trial.
背景:胆道癌(BTC)は免疫抑制された腫瘍微小環境を有し、PD-1/PD-L1阻害剤に対する限定された応答を示す。ベバシズマブと化学療法を併用すると、抗癌免疫が増強され、PD-L1阻害に対する反応が改善される可能性がある。
方法:第II相試験(NCT04677504)では、未治療の進行BTC患者162人を、CisGem化学療法と併用して、atezolizumab+ベバシズマブまたはプラセボのいずれかを投与する群に無作為に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)であった。
結果:PFSの中央値は、ベバシズマブで8.3ヶ月、プラセボで7.9ヶ月であった。全生存期間(OS)は両群で同程度であった。ベバシズマブコホートでは、高い遺伝子発現がPFSの改善と相関していた。
結論:ベバシズマブは、OSに影響を及ぼすことなく進行したBTCにおけるPFSをわずかに改善し、高い遺伝子発現は治療効果の潜在的な予測バイオマーカーである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00337
PMID: 39423355
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