筋層浸潤性膀胱がん患者に対する全骨盤照射の有益性:逆確率治療加重分析。

原題
Benefit of Whole-Pelvis Radiation for Patients With Muscle-Invasive Bladder Cancer: An Inverse Probability Treatment Weighted Analysis.
背景:根治的放射線治療を受けている筋層浸潤性ぼうこう癌(MIBC)患者における骨盤リンパ節照射の役割は議論の余地がある。本研究は、カナダの大規模多施設データベースを用いて、ぼうこう単独(BO)-RTと全骨盤(WP)-RTの転帰を比較することを目的とした。

方法:コホートは809人の患者で構成され、599人が選択基準を満たした。患者をBO-RT群とWP-RT群に分け、統計的方法を用いて共変量のバランスをとり、完全奏効(CR)、がん特異的生存率(CSS)、および全生存率(OS)を評価した。

結果:WP-RTはCSS(HR、0.66)およびOS(HR、0.68)の改善と関連しており、CR率に有意差はなかった。

結論:WP照射はBO-RTと比較して生存率を改善するため、これらの結果を確認するためのさらなる無作為化試験が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02718
PMID: 39361935

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