筋層浸潤性尿路上皮がんにおける術後補助療法としてのペムブロリズマブと経過観察の比較。

原題
Adjuvant Pembrolizumab versus Observation in Muscle-Invasive Urothelial Carcinoma.
背景:筋層浸潤性尿路上皮癌は再発の多い疾患であり、術後の補助療法としてのペムブロリズマブの有効性は依然として不明である。

方法:この第3相試験では、702人の患者がペムブロリズマブ(200 mgを3週間ごとに1年間)または観察にランダムに割り当てられた。層別化は、病理学的病期、PD-L1の状態、および以前の化学療法に基づいた。主要評価項目には、無病生存率および全生存率が含まれた。

結果:無病生存期間の追跡期間中央値は44.8ヵ月であった。無増悪生存期間中央値は、ペムブロリズマブ群で29.6ヵ月であったのに対し、観察群では14.2ヵ月であった(P=0.003)。有害事象はペムブロリズマブ群でより多くみられた(50.7%)。

結論:ペムブロリズマブは、根治的手術後の高リスク患者の無病生存率を有意に改善した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2401726
PMID: 39282902

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