原題
Ponsegromab for the Treatment of Cancer Cachexia.
背景:癌悪液質は死亡リスクを有意に増加させ、成長分化因子15(GDF-15)レベルの上昇はこの状態と関連している。以前の研究では、GDF-15阻害薬であるponsegromabが癌悪液質の体重と食欲を改善することが示された。
方法:この第2相二重盲検試験では、癌性悪液質(GDF-15≧1500 pg/ml)の患者187名を、12週間にわたってポンセグロマブ(100 mg、200 mg、400 mg)またはプラセボを投与する群に無作為に割り付け、体重変化および食欲や身体活動などの二次アウトカムに焦点を当てた。
結果:Ponsegromab群は、プラセボ群、特に400 mg群と比較して有意な体重増加を示し、食欲および活動が改善した。
結論:ポンセグロマブによるGDF-15の阻害は、癌性悪液質患者の体重および活動レベルを効果的に増加させ、この状態におけるGDF-15の役割を支持した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2409515
PMID: 39282907
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