前治療歴のある進行または転移性非小細胞肺癌に対するダトポタマブデルクステカンとドセタキセルの比較:無作為化非盲検第III相TROPIN-Lung 01試験。

原題
Datopotamab Deruxtecan Versus Docetaxel for Previously Treated Advanced or Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer: The Randomized, Open-Label Phase III TROPION-Lung01 Study.
**背景:**TROPIN-Lung 01試験では、治療歴のある進行/転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を対象に、ダトポタマブデルクステカン(Dato-DXd)とドセタキセルを比較評価した。

**方法:**患者は3週間ごとにDato-DXd(6 mg/kg)またはドセタキセル(75 mg/m)を投与された。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)であり、副次評価項目には奏効率および安全性が含まれた。

**結果:**患者604人のうち、Dato-DXd群のPFS中央値は4.4ヵ月であったのに対し、ドセタキセル群では3.7ヵ月であった(HR 0.75)。OS中央値はDato-DXd群で12.9ヵ月であったのに対し、ドセタキセル群では11.8ヵ月であった(HR 0.94)。有害事象の頻度はドセタキセル群の方が高かった。

**結論:**Dato-DXdは、進行/転移性NSCLC、特に非扁平上皮組織のPFSを有意に改善し、予期せぬ安全性の問題はなかった。OSは数値的に優位であったが、統計的有意性に欠けていた。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-01544
PMID: 39250535

コメント

タイトルとURLをコピーしました