75歳以上の食道扁平上皮癌に対するS-1を用いた放射線療法。

原題
Radiotherapy with S-1 for the treatment of esophageal squamous cell carcinoma 75 years or older.
背景:局所進行食道扁平上皮癌(ESCC)の高齢患者に対する根治的同時化学放射線療法(dCRT)としてのS-1と併用した浸潤領域放射線照射(IFI)の安全と効果を検討した。

方法:前向き第II相試験は、S-1を用いたdCRTを28日間受けた75〜92歳の91人の患者を対象とした。

結果:追跡期間中央値31.4か月で、2年全生存率(OS)は59.2%、無増悪生存率(PFS)は43.7%であった。一般的な副作用には放射線性食道炎と肺炎が含まれ、グレード3以上の毒性の発生率は24.2%であった。

結論:S-1を用いたIF-IMRTは高齢者ESCCに有効であり、最適な放射線治療線量は50.4 Gyであった。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02509-3
PMID: 39210445

コメント

タイトルとURLをコピーしました