閉経期ホルモン療法と卵巣がんおよび子宮内膜がん:女性の健康イニシアチブ無作為化試験の長期追跡調査。

原題
Menopausal Hormone Therapy and Ovarian and Endometrial Cancers: Long-Term Follow-Up of the Women’s Health Initiative Randomized Trials.
背景:閉経期ホルモン治療が卵巣癌と子宮内膜癌に及ぼす影響は不明である。本研究では、結合型ウマエストロゲン(CEE)と酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)の併用とCEE単独の癌発生率と死亡率に対する長期効果を比較した。

方法:本研究では、2件の無作為化試験で50~79歳の閉経後女性を対象とした。子宮を有する女性16,608人(CEE+MPA対プラセボ)および子宮摘出後の女性10,739人(CEE単独対プラセボ)を解析し、それぞれ5.6年および7.2年の追跡調査を実施した。

結果:CEE単独は卵巣癌の発生率と死亡率を増加させたが、CEEとMPAは増加させなかったが、子宮内膜癌の発生率を減少させた。

結論:CEE単独は卵巣癌リスクを上昇させるが、CEEとMPAの併用は子宮内膜癌に対する予防効果を提供する。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01918
PMID: 39173088

コメント

タイトルとURLをコピーしました