第III相KEYNOTE-789試験では、チロシンキナーゼ阻害薬に耐性を示すEGFR変異陽性の転移性非扁平上皮非小細胞肺癌を対象に、ペメトレキセドとプラチナ製剤を併用する場合と併用しない場合について検討した。

原題
Phase III KEYNOTE-789 Study of Pemetrexed and Platinum With or Without Pembrolizumab for Tyrosine Kinase Inhibitor‒Resistant, EGFR-Mutant, Metastatic Nonsquamous Non-Small Cell Lung Cancer.
背景:EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、EGFR変異を有する転移性非小細胞肺癌(NSCLC)に対する標準的な第一選択治療であるが、患者はしばしば疾患の進行に直面する。本研究では、KEYNOTE-789試験を評価し、TKI耐性症例を対象として、ペムブロリズマブ併用下または非併用下でのペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法を評価した。

方法:この二重盲検第III相試験では、ステージIVの非扁平上皮NSCLC患者492人を、化学療法と併用してペムブロリズマブまたはプラセボを投与する群に無作為に割り付け、主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)とした。

結果:PFS中央値は、ペムブロリズマブ群で5.6ヵ月、プラセボ群で5.5ヵ月、OS中央値は15.9ヵ月、14.7ヵ月であった。

結論:この患者集団において、ペムブロリズマブはプラセボと比較してPFS又はOSを有意に延長させなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02747
PMID: 39173098

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