20年間の追跡期間中の乳癌患者における薬剤に関連した顎骨壊死の発生率:集団ベースの多施設レトロスペクティブ研究。

原題
Incidence of Medication-Related Osteonecrosis of the Jaw in Patients With Breast Cancer During a 20-Year Follow-Up: A Population-Based Multicenter Retrospective Study.
背景:薬剤関連の顎骨壊死(MRONJ)は、骨転移を有する乳癌の患者における骨吸収抑制療法に関連する重大な毒性であるが、その集団ベースの発生率は不明である。

方法:2000年から2020年にかけて、9つのセンターで骨吸収抑制療法を受けている乳癌の患者をスクリーニングする後ろ向き多施設研究が実施された。

結果:スクリーニングを受けた8,860人の患者のうち、639人が適格であり、MRONJは56人(8.8%)で診断された。発生率はデノスマブで治療された患者(11.6%)と両方の治療を受けた患者(16.3%)で最も高く、デノスマブで治療された患者(4.6歳)では発症が早かった。

結論:このコホートにおけるMRONJの発生率は特にデノスマブで顕著に高く、これも疾患の早期発症につながった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00171
PMID: 39163561

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