原発性縦隔B細胞リンパ腫における放射線療法の省略:IELSG37試験の結果。

原題
Omission of Radiotherapy in Primary Mediastinal B-Cell Lymphoma: IELSG37 Trial Results.
背景:原発性縦隔B細胞リンパ腫(PMBCL)患者に対する地固め放射線療法の必要性が議論されている。

方法:無作為化非劣性試験であるIELSG37試験では、主要エンドポイントとして30か月の無増悪生存期間(PFS)に焦点を当てて、免疫化学療法後に完全な代謝反応を示したPMBCL患者において放射線療法を省略できるかどうかを評価した。

結果:登録された患者545名のうち、代謝反応が完全であった268名を観察群(n=132)または放射線療法群(n=136)に無作為に割り付けた。30ヵ月PFSは観察群で96.2%、放射線療法群で98.5%であり、生存率に有意差はなかった。

結論:本研究は、完全な代謝反応を達成したPMBCL患者は、生存率を低下させることなく、地固め放射線療法を安全に回避できることを示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-01373
PMID: 39159403

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