化学療法誘発性の吐き気と嘔吐の二次予防のための経口大麻抽出物:無作為化プラセボ対照第II/III相試験の最終結果。

原題
Oral Cannabis Extract for Secondary Prevention of Chemotherapy-Induced Nausea and Vomiting: Final Results of a Randomized, Placebo-Controlled, Phase II/III Trial.
背景:この無作為化プラセボ対照試験では、標準的な制吐薬を投与されているにもかかわらず、化学療法中に難治性の悪心および嘔吐を経験した成人における経口大麻抽出物の有効性を検討した。

方法:参加者は、THC:CBDカプセル(各2.5 mg)またはプラセボのいずれかを、ガイドラインに準拠した制吐薬とともに、1日目から5日目まで毎日3回服用した。測定された主要アウトカムは、化学療法後最初の120時間に嘔吐がなく、レスキュー薬を使用しなかった参加者の割合であった。

結果:評価可能な147人の参加者のうち、THC:CBD群の完全奏効率は8%から24%に有意に改善した。鎮静の増加とめまいが認められたが、重篤な有害事象は発生しなかった。

結論:THC:CBDは化学療法による悪心・嘔吐を効果的に軽減するが、さらなる副作用を引き起こす可能性がある。今後の研究では、その費用対効果を評価し、様々な実施要因を考慮すべきである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01836
PMID: 39151115

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