原題
NAD+ metabolism reprogramming mediated irradiation-induced immunosuppressive polarization of macrophages.
背景:放射線療法は頭頚部扁平上皮癌(HNSCC)の治療に重要であるが、耐性は一般的であり、免疫抑制マクロファージによる可能性がある。
方法:SCC-VII腫瘍を有する雄C3Hマウスに照射(2×8 Gy)を行った。腫瘍浸潤マクロファージに対する影響を、照射された腫瘍培養培地および細胞外小胞がマクロファージの挙動およびメタボロミクスに及ぼす影響とともに評価した。
結果:放射線療法はM1とM2マクロファージの両方を分極させ、照射された細胞外小胞により送達されたニコチンアミド(NAM)を介して免疫抑制表現型を促進した。NAMはNF-κB核移行を阻害し、サイトカインIL6とIL8を減少させ、NAMPT酵素活性はNAM蓄積を促進した。
結論:NAD+代謝を標的とすることは、マクロファージの免疫抑制を軽減することにより、HNSCCの放射線感受性を高める可能性がある。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.07.2327
PMID: 39127084
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