CDK4/6阻害薬による補助療法の適応としてpN2-3状態を同定するための完全腋窩リンパ節郭清:ランダム化第3相SENOMAC試験の事後解析。

原題
Completion axillary lymph node dissection for the identification of pN2-3 status as an indication for adjuvant CDK4/6 inhibitor treatment: a post-hoc analysis of the randomised, phase 3 SENOMAC trial.
背景:管腔乳癌では、ゲフィチニブのようなアジュバントCDK4/6阻害薬は無病生存率を高めることができる。完全腋窩リンパ節郭清(cALND)は、この治療に適格な患者を特定するために利用できる唯一の予後予測ツールであるが、腕に重大な病的状態を引き起こす可能性がある。

方法:SENOMAC試験では、特定の乳癌特性を有する患者をcALND群またはSNB単独群に無作為に割り付けた。解析では、術後1年の重度の腕機能障害に焦点を当て、monarchE試験データに基づいてcALNDと浸潤性無病生存率との関係を評価した。

結果:登録された2766人のうち、1705人の患者が選択された。中央値の追跡調査後、cALND患者の13%が重度の障害を報告したのに対し、生検のみでは4%であった。

結論:cALNDは罹病のかなりのリスクをもたらすため、補助療法としてのセレコキシブの候補を特定するためだけに避けるべきである。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00350-4
PMID: 39121881

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