免疫関連有害事象およびチェックポイント阻害薬の有効性に対するコルチコステロイド:6件の臨床試験の解析。

原題
Corticosteroids for Immune-Related Adverse Events and Checkpoint Inhibitor Efficacy: Analysis of Six Clinical Trials.
背景:本研究では、免疫関連有害事象(irAE)に対する免疫抑制治療が、種々の腫瘍タイプにわたって免疫チェックポイント阻害薬を投与されている癌患者の生存に及ぼす影響を検討した。

方法:ポストホック分析は、抗PD-1+抗CT LA-4療法および治療関連の有害事象に対する全身免疫抑制を受けた6つの臨床試験からの834人の患者を対象とした。マルチレベルコックス回帰は、コルチコステロイド用量と患者の生存率との関係を評価した。

結果:コルチコステロイドの最高用量の増加は、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の悪化と相関していた。コルチコステロイドの累積用量は、生存との有意な関連を示さなかった。

結論:調査結果は、irAE管理を再考する必要性を強調しており、コルチコステロイドの低用量が患者の転帰を改善する可能性があることを示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00191
PMID: 39110922

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