フォトンまたはプロトン照射後の正常に見える白質構造の拡散減少は、領域放射線感受性の差を示している。

原題
Diffusion decrease in normal-appearing white matter structures following photon or proton irradiation indicates differences in regional radiosensitivity.
背景:神経こう腫患者における放射線(化学)療法は、正常に見える(NA)組織を放射線に曝露し、脳の微細構造に影響を与える。本研究では、拡散テンソル画像(DTI)を用いて白質(WM)の変化を放射線量と時間との関連で評価した。

方法:陽子線または光子線治療で治療した23人の神経こう腫患者のMRIデータを3か月間隔で36か月まで収集した。平均、半径方向及び軸方向拡散係数(MD、RD、AD)及び異方性比率(FA)の変化を多変量線形回帰を用いて解析した。

結果:4つのWM構造、特に後視床放射は治療後にRDとMDの有意な減少を示した。変化は放射線量と追跡期間と相関していた。

結論:DTIは低放射線量でも有意なWM変化を明らかにし、脆弱な脳構造を保護するための新しい放射線量制約の必要性を示唆した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110459
PMID: 39069087
Open Access

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