トラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)および脳定位放射線手術を受けた脳転移を有するHER 2陽性乳癌における放射線壊死のリスク。

原題
Risk of radionecrosis in HER2-positive breast cancer with brain metastasis receiving trastuzumab emtansine (T-DM1) and brain stereotactic radiosurgery.
HER 2陽性乳癌患者を対象に,trastuzumab emtansine(T-DM1)と定位放射線手術(SRS)後の放射線壊死との関係を検討した。

方法:2012年から2022年の間にSRSとHER 2標的薬剤の両方で治療されたHER 2陽性乳癌患者について後ろ向き分析を行った。患者は、SRSと比較したT-DM1曝露のタイミングに基づいて分類された。

結果:注目すべき追跡調査を行った患者103名のうち、T-DM1曝露群は、特に全脳放射線療法の既往を有する患者において、全体的な放射線壊死(HR 2.71)および症候性放射線壊死(HR 4.34)のリスクが有意に高いことを示した。

結論:調査結果は、T-DM1治療とSRSの同時併用により放射線壊死のリスクが高まることを示しており、これらの治療のタイミングについてさらに調査する必要がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110461
PMID: 39067706

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