根治的同時化学放射線療法を受けているIII期の非小細胞肺癌患者において、対側食道温存IMRTにより、限界的な失敗リスクを伴わずに放射線性食道炎の発生頻度および重篤度を低下させる。

原題
Reduced frequency and severity of radiation esophagitis without marginal failure risk by contralateral esophagus sparing IMRT in stage III non-small cell lung cancer patients undergoing definitive concurrent chemoradiotherapy.
背景:放射線性食道炎はしばしば高用量胸部放射線治療を複雑にする。対側食道温存強度変調放射線治療(CES-IMRT)は、肺癌患者に対する根治的同時化学放射線療法(dCCRT)中のこの問題を緩和する可能性がある。

方法:2021年1月から2023年5月まで、CES-IMRTを必要とする159人に焦点を当てて、183人のステージIIIの非小細胞肺癌患者を分析した。鎮痛薬の使用および鎮痛薬の定量化アルゴリズム(AQA)スコアを用いて食道炎の重症度を評価した。

結果:CES-IMRTは41人の患者に適用された。これらの患者は、CES-IMRTを受けなかった患者と比較して、報告された頻度(53.7%対77.1%、p=0.008)および重度の疼痛(AQA 2-3:39.0%対68.6%、p=0.002)が低かった。

結論:CES-IMRTは腫瘍学的転帰に影響することなく疼痛イベントを減少させたことから、さらなる無作為化試験が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110436
PMID: 39029592

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