成人フィラデルフィア染色体陽性ALLにおける測定可能な残存病変の意義:GRAAPH-2014研究。

原題
Significance of Measurable Residual Disease in Adult Philadelphia Chromosome-Positive ALL: A GRAAPH-2014 Study.
背景:多系列細胞関与に関する懸念の中で,フィラデルフィア染色体陽性(Ph+)急性リンパ芽球性白血病(ALL)における測定可能な残存病変(MRD)とその評価の予後的意義を検討した。

方法:GRAAPH-2014試験からの合計264人の患者は,各治療サイクル後にMRD定量化を受け,低強度化学療法とそれに続く造血幹細胞移植(HSCT)を受けた。

結果:多系列病変は患者の43%で同定された。全生存率は同程度であったが、MRD陽性は、特に初期の白血球数が高い患者において、無病生存率(DFS)の低下と強く関連していた。HSCTは高リスク患者のDFSを有意に改善した。

結論:この研究はPh+ALLの成人に対する治療戦略の指針としてMRDモニタリングの重要性を強調している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00108
PMID: 39028928

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