CD 19を標的としたCAR T細胞療法後に進行した大細胞型B細胞リンパ腫に対するCD 22を標的としたCAR T細胞療法:用量設定第1相試験。

原題
CD22-directed CAR T-cell therapy for large B-cell lymphomas progressing after CD19-directed CAR T-cell therapy: a dose-finding phase 1 study.
背景:本研究では,ほぼ普遍的に発現するB細胞表面抗原CD22を標的としたキメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法であるCAR22の有効性を検討し,CAR19療法後に再発した大B細胞リンパ腫患者の転帰を改善することを期待した。

方法:用量漸増試験により、CAR19後に再発した成人患者またはCD 19陰性大細胞型B細胞リンパ腫を有する成人患者にCAR22を静脈内投与した。本研究では、実行可能性、安全性、および最大耐量の特定に焦点を当てた。

結果:治療を受けた38人の患者のうち、全員がCAR T細胞製品の製造に成功し、最大耐量は1 kgあたり100万CAR T細胞と同定された。特に、用量制限毒性または重度の副作用は発生しなかった。

結論:予備的ではあるが、この試験では、CD22が大細胞型B細胞リンパ腫における免疫療法の標的として有用であることが認識され、CAR19療法後に疾患が進行した患者に対してCAR22の有望で持続的な臨床活性が示された。さらなる研究が必要である。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)00746-3
PMID: 38996463

コメント

タイトルとURLをコピーしました