前治療および無治療のHER 2陽性乳癌脳転移に対するネラチニブおよびAdo-トラスツズマブ-エムタンシン:トランスレーショナル乳癌研究コンソーシアム試験022。

原題
Neratinib and Ado-Trastuzumab-Emtansine for Pre-treated and Untreated HER2-positive Breast Cancer Brain Metastases: Translational Breast Cancer Research Consortium Trial 022.
背景:HER 2-ポジティブ乳癌脳転移(BCBM)の治療選択肢は限られている。ネラチニブおよびネラチニブ-カペシタビンは、併用するとCNS活性を示し、ado-トラスツズマブ-エムタンシン(T-DM1)に対する耐性を克服する可能性がある。

方法:HER 2陽性BCBM患者に毎日ネラチニブと静脈内T-DM1を21日毎に投与した多施設共同第II相試験。以前のCNS指向療法への曝露とT-DM1への曝露に基づいて3つのコホートを作成した。主要エンドポイントはRANO-BMで評価した奏効率であった。

結果:2018年から2021年の間に、CNS奏効率は各コホートでそれぞれ33.3%、35.3%、28.6%であり、下痢が主な毒性であった。生存期間中央値は20.9から30.2か月であった。

結論:ネラチニブとT-DM1には頭蓋内活性が認められ、相乗効果が示唆された。この知見は、大量の前治療を受けた患者を含むHER 2陽性BCBM患者に対するネラチニブベースの併用を支持している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.07.245
PMID: 38977064

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