原題
Pancreatic Cancer Surveillance and Survival of High-Risk Individuals.
背景:膵管腺がん(PDAC)は発生率が上昇している致命的な疾患であり、主に受診時には治癒不能である。集団ベースのスクリーニングは推奨されていないが、高リスクの個人のサーベイランスは、生存利益が証明されていなくても、早期発見を可能にする可能性がある。
方法:多施設比較コホート研究では、サーベイランスによって検出されたPDAC患者の生存率と、膵臓がんスクリーニングプログラムでスクリーニングされた高リスク患者からの米国の全国データを比較した。
結果:高リスク患者は、Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)プログラムの対照PDAC患者と比較して、腫瘍サイズが小さく、診断時の病期が低く、5年PDAC死亡率が低く、生存期間が長かった。
結論:この研究は、高リスクの個人を監視することで、より小規模で病期の低いPDACsが得られ、生存転帰が改善される可能性があることを示唆している。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.1930
PMID: 38959011
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