膠芽腫と膠芽細胞腫における線維芽細胞活性化蛋白の関与:組織、(68)Ga-FAPI-46 PETデータ、および生存データの比較。

原題
The Role of Fibroblast Activation Protein in Glioblastoma and Gliosarcoma: A Comparison of Tissue, (68)Ga-FAPI-46 PET Data, and Survival Data.
背景:神経こう肉腫は独特の組織学的特徴を特徴とする神経こう芽腫のサブタイプであり、腫ようの増殖と浸潤の因子である線維芽細胞活性化蛋白質(FAP)の強い発現を示唆する研究がある。本研究では、FAPの臨床的意義とその診断可能性について検討した。

方法:膠芽細胞腫または神経こう芽腫と診断された61人の患者は免疫組織化学を用いて組織学的検査を受け,サブグループはGa-FAPI-46 PET検査を受けた。

結果:神経膠肉腫は、特に血管周囲腔および腫瘍細胞に見出された標準的な神経膠芽腫よりも有意に多くのFAP発現を示した。これはGa-FAPI-46 PETにおけるSUVと相関し、腫瘍内でのFAP発現を示した。両群間の生存率に有意差はなかった。

結論:本研究は、FAPレベルが高いにもかかわらず、生存予後が不良な明確な高リスク脳腫瘍サブグループにおけるセラノスティックス的標的としてのFAPの可能性を強調している。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.267151
PMID: 38960714

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