原題
Tumor-Infiltrating Lymphocytes in Patients With Stage I Triple-Negative Breast Cancer Untreated With Chemotherapy.
背景:ステージIのトリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者に対する化学療法の有益性は、特に優れた転帰を有する患者を分類するためのバイオマーカーがないため、依然として不明である。間質腫瘍浸潤リンパ球(sTIL)濃度が高いことは、TNBC症例の良好な生存率と関連しているが、ステージIに特異的なデータは得られていない。
方法:2005年から2015年の間にステージIのTNBCと診断された患者をオランダ癌登録から同定した。患者はネオアジュバントまたはアジュバント化学療法を受けなかった。彼らの臨床データを病理学的記録と一致させ、sTILレベルを分析した。
結果:本研究は4511人の女性を対象とした。sTIL値が30%以上の患者は、sTIL値が低い患者よりも乳癌特異的生存率(BCSS)が良好であった。sTIL値が50%以上の患者も、特にpT1C腫瘍群において良好な転帰を示した。
結論:化学療法を受けなかった高sTILレベルのステージI TNBC患者は優れた10年BCSSを示し、治療最適化のための今後の臨床試験の重要なバイオマーカーとしてのsTILsの役割を支持した。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.1917
PMID: 38935352
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