原題
Addition of temsirolimus to chemotherapy in children, adolescents, and young adults with intermediate-risk rhabdomyosarcoma (ARST1431): a randomised, open-label, phase 3 trial from the Children’s Oncology Group.
背景:本研究では、小児および青年におけるまれなタイプの癌である中等度リスクの横紋筋肉腫の治療において、ビンクリスチン、アクチノマイシン、およびシクロホスファミド(VAC/VI)にテムシロリムスを追加した場合の有効性を検討した。
方法:この第3相試験は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、および米国の40歳以下の患者325人を対象とした。彼らは、VAC/VIとテムシロリムスの併用またはVAC/VI単独のいずれかを受けるように無作為に割り付けられた。主要アウトカムは3年イベントフリー生存率であった。
結果:2群間で3年無イベント生存率に有意差は観察されなかった。特に、貧血、リンパ球減少症、好中球減少症および白血球減少症などのグレード3~4の有害事象がよくみられた。
結論:VAC/VIにテムシロリムスを追加しても、中等度リスクの横紋筋肉腫患者の無イベント生存率は改善されず、新たな治療戦略の必要性が強調された。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00255-9
PMID: 38936378
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