非小細胞肺癌患者内におけるPD-L1発現および腫瘍の突然変異負荷における患者のばらつき、ならびに免疫チェックポイント阻害薬治療のアウトカムへの影響。

原題
Intrapatient variation in PD-L1 expression and tumor mutational burden and the impact on outcomes to immune checkpoint inhibitor therapy in patients with non-small cell lung cancer.
背景:PD-L1腫瘍比率スコア(TPS)と腫瘍変異負荷(TMB)は、非小細胞肺癌(NSCLC)における免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の有効性を予測する基本的なバイオマーカーであるが、複数のサンプル間のばらつきに関するデータは限られている。
方法:本研究は、複数のPD-L1 TPSおよび/またはTMB試験を受けたNSCLC患者からのデータを組み込んだ。臨床病理学的およびゲノムデータを、PD-L1およびTMB変異との関連で検討した。
結果:PD-L1ペアでは中等度の一致が見られ、TMBペアではより高い一致が見られた。一部の症例ではPD-L1の有意な増減が観察されたほか、ICIの介入によるPD-L1の減少も観察され、患者の奏効率および生存率に影響を及ぼした。
結論:PD-L1およびTMBの変動はICIの転帰に影響する可能性があるため、ICI治療を開始する前に再評価が必要である。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.06.014
PMID: 38950679

コメント

タイトルとURLをコピーしました