熟練したミスマッチ修復またはマイクロサテライト安定性局所進行直腸癌(TORCH)に対する免疫療法をベースとした完全術前補助療法のランダム化第II相試験。

原題
Randomized Phase II Trial of Immunotherapy-Based Total Neoadjuvant Therapy for Proficient Mismatch Repair or Microsatellite Stable Locally Advanced Rectal Cancer (TORCH).
背景:本研究では、PD-1阻害剤と全ネオアジュバント療法(iTNT)を統合することで、進行直腸癌の治療において完全奏効率を高め、経過観察戦略を促進できるかどうかを評価した。

方法:無作為化試験では、患者を短期放射線療法(SCRT)とそれに続く免疫療法またはその逆の順序のいずれかの異なる治療レジメンに割り付けた。主要アウトカムは完全奏効範囲であった。

結果:130人の患者のうち、ほとんど121人が評価された。19か月で、A群の56.5%とB群の54.2%が完全奏効を達成した。両群とも50%の病理学的完全奏効率を報告した。最も一般的な毒性は血小板減少症と好中球減少症であった。

結論:iTNTレジメンは、許容可能な毒性で完全奏効率を有意に改善し、将来のアプローチとしてSCRTとそれに続く免疫療法を示唆した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02261
PMID: 38950321

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