再発中期肝細胞癌患者の生存率:ソラフェニブ+TACE対TACE単独無作為化臨床試験。

原題
Survival in Patients With Recurrent Intermediate-Stage Hepatocellular Carcinoma: Sorafenib Plus TACE vs TACE Alone Randomized Clinical Trial.
背景:肝動脈化学塞栓療法(TACE)は微小血管浸潤(MVI)陽性の肝細胞癌(HCC)の治療に一般的に用いられているが、延命効果には限界がある。ある研究では、ソラフェニブ(SOR)を追加することで転帰が改善する可能性が示唆された。

方法:多施設無作為化試験において,再発HCCおよび陽性MVIを有する患者をTACEまたはSOR-TACEのいずれかに割り付けた。評価した主要アウトカムは全生存期間であった。

結果:162人の患者のうち、SOR-TACEで治療された患者は、TACE単独で治療された患者と比較して、有意に長い全生存率の中央値、無増悪生存期間、および反応の改善を示した。有害事象はSOR-TACE群でより一般的であったが、管理可能であった。

結論:SOR-TACEはTACE単独よりも良好な成績が得られており,術後の再発中間期HCC患者に対しても併用療法が可能であることが示唆された。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.1831
PMID: 38900435

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