POLEまたはPOLD1校正欠損の転移性大腸癌に対する免疫チェックポイント阻害薬。

原題
Immune checkpoint inhibitors for POLE or POLD1 proofreading-deficient metastatic colorectal cancer.
背景:POLEおよびPOLD1プルーフリーディング欠損(POLE/D1pd)によって引き起こされる転移性結腸直腸癌(mCRC)の治療における免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の有効性は、ミスマッチ修復欠損/マイクロサテライト不安定性-高mCRCと比較して不明である。

方法:このグローバル研究では、POLE/D1pd mCRCと診断され、抗プログラム細胞死-リガンド1で治療された27人の患者を調査し、その反応と生存転帰をモニターした。結果を異なる遺伝子プロファイルを有する610人のmCRC患者と比較し、7241人のCRCのさらなるゲノム解析を実施した。

結果:POLE/D1pd mCRCは、ミスマッチ修復欠損mCRCと比較して、良好な奏効率(89%対54%)および生存転帰を示した。POLE/D1pd腫瘍は、腫瘍の突然変異負荷が高かった。

結論:POLE/D1pdを有するmCRC患者は、ミスマッチ修復欠損mCRCと比較して、ICI治療に対してより良好な反応と生存転帰を示した。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.03.009
PMID: 38777726
Open Access

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