原題
Efficacy and safety of ramucirumab plus carboplatin and paclitaxel in untreated metastatic thymic carcinoma: RELEVENT phase II trial (NCT03921671).
背景:胸腺がん(TC)は、カルボプラチンとパクリタキセルで治療される稀で攻撃的な腫瘍である。RELEVENT試験では、進行したTCに対する化学療法と併用した抗血管新生薬ラムシルマブの使用を評価した。
方法:イタリアを拠点とした第II相試験では、未治療の進行TC患者に対して、ラムシルマブ、カルボプラチン、パクリタキセルを投与し、その後、ラムシルマブによる維持療法を実施した。客観的奏効率(ORR)を主要評価項目とした。
結果:登録された35人の患者のうち、80%が治療に反応し、ORRによって証明された。無増悪生存期間中央値は18.1ヵ月、全生存期間中央値は43.8ヵ月であった。ほぼすべての患者(91.4%)が治療による有害事象を1件以上経験した。
結論:患者数が少ないにもかかわらず、進行したTCにおけるラムシルマブと既存の治療との併用は有望で安全であり、第一選択治療として考慮する価値がある。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.06.002
PMID: 38857846
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