化学療法後の維持療法としての胸膜中皮腫患者における同種腫瘍細胞溶解物を負荷した樹状細胞とベストサポーティブケアの併用対ベストサポーティブケア単独(DENIM):多施設共同、非盲検、無作為化、第2/3相試験。

原題
Dendritic cells loaded with allogeneic tumour cell lysate plus best supportive care versus best supportive care alone in patients with pleural mesothelioma as maintenance therapy after chemotherapy (DENIM): a multicentre, open-label, randomised, phase 2/3 study.
【目的】胸膜中皮腫の維持療法として樹状細胞免疫療法,特に癌細胞材料を負荷したMesoPherの安全と効果を検討した。
方法:第2/3相試験において、化学療法後の非進行性、手術不可能な胸膜中皮腫および良好なパフォーマンスステータスを有する患者を、全生存期間を主要エンドポイントとして、MesoPher+支持的ケアまたは支持的ケア単独のいずれかを受けるようにランダムに割り付けた。
結果:MesoPher群では治療誘発性反応が一般的であったが、MesoPher群と対照群の間で全生存率に有意な差はなかった。
結論:MesoPherは胸膜中皮腫の生存率を改善しなかった。今後の試験では、免疫チェックポイント療法との併用を検討すべきである。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00191-8
PMID: 38848742

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