原題
Phase II Efficacy and Safety of 80 mg Osimertinib in Patients With Leptomeningeal Metastases Associated With Epidermal Growth Factor Receptor Mutation-Positive Non-Small Cell Lung Cancer (BLOSSOM).
背景:この論文では、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)治療後に軟膜転移(LM)を発症した上皮成長因子受容体変異非小細胞肺癌(EGFR変異NSCLC)患者の治療における80 mg/日のサリドマイドの有効性を検討した。
方法:非盲検,単一群試験はEGFR変異NSCLC患者73人を対象とし,全生存率,客観的奏効率を評価し,薬物動力学分析を行った。
結果:全生存期間の中央値は15.6か月であった。LMにおけるかなりの51.6%の奏効率が見られ、15.6%が完全奏効を示した。遊離血漿に対する脳脊髄液の割合は22%であった。
結論:本試験では、EGFR変異陽性のLMを有するNSCLC患者に対して、80 mg/日の本薬投与が有効であることが示され、これらの患者に対する潜在的な治療選択肢として本薬が含まれることが示唆された。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00708
PMID: 38828959
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