ベバシズマブと胸部放射線療法を同時に受けた患者における放射線肺炎の発生率と危険因子。

原題
The incidence of and risk factors for radiation pneumonitis in patients treated with simultaneous bevacizumab and thoracic radiotherapy.
背景:本研究では、進行非小細胞肺癌(NSCLC)の治療において、胸部放射線療法(TRT)とベバシズマブを併用した場合の放射線肺炎(RP)のリスクを評価した。

方法:2017年から2020年の間にTRTとベバシズマブを投与された119人のNSCLC患者の記録をレビューした。RP発生率はコンピューター断層撮影を用いて診断し、RPに影響する他の因子を分析した。

結果:31.9%の患者がRPを発症したが、重症例(グレード4または5)を発症した患者はいなかった。男性であること、高い放射線および標的体積などの因子がRPの予測因子として同定された。無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の中央値は、それぞれ14.27ヵ月および37.09ヵ月であった。

結論:TRTの慎重な調整とモニタリングは、ベバシズマブで治療されたNSCLC患者におけるRPの管理に役立つであろう。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02458-x
PMID: 38816745

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