原題
Stereotactic radiotherapy vs whole brain radiation therapy in EGFR mutated NSCLC: Results & reflections from the prematurely closed phase III HYBRID trial.
背景:HYBRID試験では、EGFR変異非小細胞肺癌(EGFRm NSCLC)からの脳転移(BM)に対する定位放射線治療(SRT)と全脳照射(WBRT)を検討した。
方法:この試験には、未治療のEGFRm NSCLCのBM患者が5人以下含まれ、いずれの治療もチロシンキナーゼ阻害薬と併用された。主要目標は18ヵ月の頭蓋内無増悪生存期間であった。
結果:スクリーニングを受けた208人の患者のうち、85人が登録された(41人のWBRT、44人のSRT)。頭蓋内進行に有意な群間差は認められなかった。SRT群の方が全生存率および認知機能温存率が高かった。
結論:登録が不十分であったにもかかわらず、SRTはEGFRm NSCLC BMに対してWBRTと比較して陰性結果を示さなかった。本研究は、今後の試験には認知温存対策および分子層別化を含めるべきであることを示唆している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110334
PMID: 38801945
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