IMpassion132二重盲検ランダム化第III相試験では、早期再発した切除不可能な局所進行または転移性トリプルネガティブ乳癌に対して、アテゾリズマブを併用するまたは併用しない化学療法薬が検討された。

原題
IMpassion132 double-blind randomised phase III trial of chemotherapy with or without atezolizumab for early relapsing unresectable locally advanced or metastatic triple-negative breast cancer.
背景:免疫チェックポイント阻害薬は、切除不可能な局所進行/転移性トリプルネガティブ乳癌(aTNBC)に対する一次治療を強化するが、急速に再発するaTNBCに関するデータは限られている。

方法:IMpassion132試験には、急速に再発したaTNBC患者が登録された。患者はプラセボ群とアテゾリズマブ群に均等に分けられ、疾患が進行するまで21日ごとに化学療法を受けた。主要エンドポイントは全生存期間であった。

結果:aTNBCが急速に再発した患者354名のうち、全生存ハザード比は0.93であったが、無増悪生存期間の中央値は4ヶ月であった。客観的奏効率はアテゾリズマブで40%であった。

結論:化学療法にアテゾリズマブを追加しても、これらの患者の全生存期間は改善されず、このタイプの癌に対する新しい治療法の必要性を示している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.04.001
PMID: 38755096
Open Access

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